木にも寿命があり、いつまでも元気にすくすく育つわけではありません。
また、人間と同じように病気になったり怪我をしたりと生きているものですから、ケアをしてあげなければなりません。
本日、その倒木事故のニュースに取り上げられていたので、危険について考えてみてはいかがでしょうか。
倒木によって希少な車が破損
富山県南砺市で平成26年、国道脇の木が倒れ通行中のスポーツカー「トヨタ2000GT」を直撃、大破した事故で、倒木は道路管理者である富山県の責任として、車を所有していた奈良県の男性が11日までに、車の代金など約3900万円の損害賠償を求め奈良地裁に提訴した。
— 産経WEST
要するに、国道を普通に走っていた国産高級車が、いきなり倒れてきた木によって破壊された。管理不十分じゃないか、と訴えたんですね。
ただでさえ車走行中は騒音もあり、耳で事故を察知するのは非常に難しい状況。
どのような速度で走られていたのかは分かりませんが、前方ではなく横からいきなり倒れられては予見のしようもありません。
運転されていた方は気の毒ですが、死亡事故では無くて不幸中の幸いだったのではないでしょうか。
実はとても危険な倒木事故
林野庁の林業労働災害の現況から、データをみてみると平成25年度だけも死亡者数39人
その中でも伐木作業中が特に多くて19人、ちなみに伐木(ばつぼく)とは「樹木を切り倒すこと」で、よく利用される伐採という言葉もよく似ていますが、こちらは木以外を含みます。
本来はお庭の木を切るのは伐木になりますが、深く浸透しているという意味で私どもは、伐採という言葉を利用させていただいております。
またその林業における死亡事故の内、2015年度の一番多い死亡事故は【墜落、転落】【激突され】がともに10件ずつと突出しています。
墜落と転落は作業者の事故ですが、激突というのは作業していなくても起こりえますよね。
その【~され】というところも非常に怖く、自身が原因ではなく不可抗力的な印象を受ける言葉です。
「切った木が違う方向に倒れた」のか「不注意で倒木をみていなかったのか」わかりませんが、それだけ伐木での倒木は危険ということです。
— 「産業別死傷年千人率」(厚生労働省)
http://www.rinya.maff.go.jp/j/routai/anzen/iti.html(2016年4月12日に利用)
倒木を防ぐために
このような重大事故になる前に、重要なことは二つ。
- 大きくなりすぎないように管理
- 枯れた枝や朽ち木の伐採
倒れてきてケガをするのも嫌ですが、樹木の管理者として管理不足で訴えられるの恐れもあるということです。
実際に、先の倒木事故ニュースでは被害者の方が【高額の訴訟】されてたそうです。
そんな心配をしなくて良いように、庭木倒木が気になるようでしたら、台風の多くなる季節になる前までに伐採することをおすすめします。