マツは古くから、日本庭園にかかせない庭木として親しまれていますが、その葉を食べるマツカレハという病害虫(ケムシ)の被害をお客様のお庭で発見。
その幼虫の生態や防除についてを記しています。
生態について
マツケムシの名で知られるマツカレハの幼虫は、マツ科(クロマツ、アカマツ、ヒマラヤスギなど)に被害の多い害虫です。
大阪では年2回発生していることが多く、4月~6月と8月~10月ごろには注意が必要です。
その毛は毒毛ですが、チャドクガよりその毒性は強くないと思いますが、痒みやかぶれを引き起こします。
葉を食べ、被害がひどいと枝を枯死させることまであることから、発見次第に被害拡大を抑えるために殺虫して駆除しましょう。
防除方法について
まず防ぐためには、越冬する習性から冬場にコモを巻くことで、そこに集めておいて一網打尽にすることで防除することが可能です。
しかし、もう発生してしまっているものに関しては、ハシやピンセットなどで取り除き駆除するか、薬剤散布をすることで駆除することができます。
マツカレハ駆除の為の薬剤散布ですが、使用する薬剤はトレボン乳剤やスミチオンが一般的です。両方ともに人畜毒性の非常に低い安全な薬剤として市販されているものですので、安心して使用することが可能です。
大事な松の木を守るために、大きくなる前に殺虫してしまいましょう。
まとめ
何も手入れをしないままだと、食害虫の被害は大きくなる一方です。
松を枯らしてしまう前に早目の防除を行うことで、大切な庭木を病害虫から守ることが出来るのです。
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